ハイライト
Apple は App Store のプロダクトページに Header 領域を追加し、検索結果ではカスタム画像と動画をサポートします。さらに Asset Library により、マーケティング素材の審査を App リリースから切り離します。開発者は素材を独立してアップロード、審査、差し替えできます。
主要内容
プロダクトページと検索結果のビジュアル強化
以前、ユーザーが App Store であなたの App を見つけたとき、最初に目に入るのはスクリーンショットとプレビュー動画だけでした。これらの素材は機能を示すことはできますが、ブランドの雰囲気やマーケティングメッセージを伝えるのは難しいものでした。
(00:56) Apple はプロダクトページに Product Page Header を追加しました。これはユーザーがプロダクトページに入った後、最初に見るビジュアル要素です。画像や動画を使って、ブランドビジュアル、マーケティングキャンペーン、核心的な訴求点を示せます。Header は App Icon やスクリーンショットと連携し、ユーザーが App の価値をより早く理解できるようにします。
(01:48) 検索結果も変わりました。以前はデフォルトで App スクリーンショットが表示されていましたが、今はより印象的な画像や動画をアップロードし、検索結果一覧の中で App を目立たせることができます。
素材審査とリリースを分離
(05:16) 最大の変化は Asset Library です。以前はプロダクトページの Banner を1枚差し替えるだけでも、App の新バージョンと一緒に審査提出する必要があり、運用のリズムは開発リリース周期に縛られていました。現在、Asset Library はスクリーンショット、プレビュー動画、In-App Event メディア、新しいマーケティング素材(Creative Assets)を一元管理します。Header と検索結果の素材を直接アップロードし、App バージョンを更新せずに単独で審査へ出せます。
審査通過後、これらの素材はプロダクトページと検索結果の間で直接切り替えて使え、再審査は不要です。たとえば夏は登山素材を Header に使い、冬になったら Asset Library 内で冬版に切り替え、公開ボタンを押すだけで反映できます。
(07:16) このフローは App Store Connect API による自動アップロードと提出にも対応し、Apple Ads Platform API では広告配信を自動化できます。
Custom Product Pages との組み合わせ
(02:30) 新しい素材は Custom Product Pages(CPP、カスタムプロダクトページ)と組み合わせると、より効果的です。たとえば Yoga App が公式サイトで「夏のヨガチャレンジ」キャンペーンを訴求し、ユーザーが対応する CPP に遷移するとします。この CPP 専用の Header 素材を設定すれば、公式サイトと App Store のビジュアルを一致させられます。ユーザーが App をダウンロードした後は、Deep Link で直接ヨガキャンペーンページへ入り、広告からダウンロード、App 内体験までの一貫した導線を作れます。
(03:17) 検索キーワードごとに異なる検索結果素材を設定することもできます。ユーザーが「ヨガ」と検索したときは一つの素材、「瞑想」と検索したときは別の素材を見せることで、検索結果をユーザー意図により近づけられます。
詳細
審査提出の2つの方法
方法1:バージョンページから提出する
(04:30) App Store Connect のバージョンページで素材をアップロードし、新しい Preview ツールを使って iPhone と iPad、異なる画面方向、異なる言語でのプロダクトページ表示を確認します。問題なければ App バージョンと一緒に審査へ提出します。バージョンが審査を通過すると、素材も同時に公開されます。
方法2:Asset Library から独立して提出する
(05:19) Asset Library で Creative Assets を直接アップロードし、単独で審査へ提出します。このフローでは App バージョンの更新は不要で、素材をどの場所で使うかも事前に指定する必要はありません。審査通過後、素材は Asset Library に入り、プロダクトページ Header と検索結果の間でいつでも割り当てられます。
Product Page Optimization が新素材に対応
(03:38) App Store Connect の Product Page Optimization(PPO)は、Header と検索結果素材を使った A/B テストに対応しました。異なるビジュアル案を試し、どれがターゲットユーザーにより響くかを確認できます。
コード例:Custom Product Page の Deep Link を処理する
ユーザーが外部のマーケティングリンクから App に入る場合、CPP パラメータを識別し、対応するページへルーティングする必要があります。
func scene(_ scene: UIScene, continue userActivity: NSUserActivity) {
guard userActivity.activityType == NSUserActivityTypeBrowsingWeb,
let url = userActivity.webpageURL,
let components = URLComponents(url: url, resolvingAgainstBaseURL: true) else {
return
}
// リンク形式: https://yourapp.com/promo/summer-yoga?cpp=summer_challenge
if let cppId = components.queryItems?.first(where: { $0.name == "cpp" })?.value {
Router.shared.navigateToPromoPage(campaignId: cppId)
}
}
重要な点:
NSUserActivityTypeBrowsingWebは Universal Link による起動シナリオを識別します。- URL query パラメータから
cpp識別子を取り出し、Custom Product Page の campaign ID に対応させます。 Routerは campaign ID に基づき、App 内の対応するキャンペーンページへ遷移します。- 正しくアトリビューションするには、App Store Connect で CPP に対応するプロモーションリンクを設定しておく必要があります。
コード例:App 内で StoreKit プロダクトページを表示し、追跡パラメータを付ける
App 内で他の App、または同じポートフォリオ内の App をおすすめする場合、マーケティング追跡パラメータを付けられます。
import StoreKit
func presentStoreProductPage(for appID: String, campaign: String) {
let storeVC = SKStoreProductViewController()
storeVC.delegate = self
let parameters: [String: Any] = [
SKStoreProductParameterITunesItemIdentifier: appID,
SKStoreProductParameterCampaignToken: campaign
]
storeVC.loadProduct(withParameters: parameters) { [weak self] success, error in
if success {
self?.present(storeVC, animated: true)
}
}
}
重要な点:
SKStoreProductParameterITunesItemIdentifierは対象 App の ID を指定します。SKStoreProductParameterCampaignTokenはマーケティングキャンペーン識別子を付加し、転換元の追跡に使います。loadProductはプロダクトページデータを非同期で読み込み、成功後に present します。SKStoreProductParameterProviderTokenとSKStoreProductParameterAdvertisingPartnerTokenを追加で渡すと、より細かいアトリビューションが可能です。
重要な示唆
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季節/祝日マーケティングを自動化する:年間の各タイミングに合わせたマーケティング素材を Asset Library に事前アップロードして審査通過させ、時期が来たら App Store Connect で切り替えるだけにします。開発ビルドを待つ必要はありません。App Store Connect API と組み合わせれば、完全自動化されたマーケティングカレンダーにできます。
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検索キーワード別の素材を作る:検索キーワードごとに異なる検索結果素材を設定します。ユーザーが「家計簿」と検索したら簡潔で効率的な印象、「資産運用」と検索したら資産成長のチャートを見せるなど、素材を検索意図に合わせることでクリック率を高められます。
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公式サイトから App までの自然な導線を作る:公式サイトの campaign ページ、App Store の CPP、App 内ランディングページの3つでビジュアルを一致させます。ユーザーは広告からダウンロード、利用開始まで、同じブランド文脈の中に留まれます。Universal Link で CPP パラメータを App に持ち込み、新規ユーザーが初回起動時に直接キャンペーンページを見るようにします。
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素材 A/B テストのパイプラインを作る:Product Page Optimization を使って、異なる Header 素材の転換効果をテストします。ブランド寄りの素材(視覚的トーンを強調)と機能寄りの素材(核心的な売りを強調)を同時に試し、データでデザイン方向を決めます。
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複数 App の相互送客を行う:自社 App 内で
SKStoreProductViewControllerを使い、同じポートフォリオ内の他の App をおすすめし、campaign token で相互送客の効果を追跡します。Asset Library の素材は Apple Ads にも直接再利用でき、1セットの素材を複数チャネルで使えます。
関連セッション
- App Store Connect の新機能 — In-App Purchase とサブスクリプション管理の新しい API
- Custom Product Pages と App Intents — App Intents で App の発見可能性を拡張する
- Apple Ads とマーケティング最適化 — Retention Messaging とユーザー維持戦略
- StoreKit の新機能 — StoreKit API の更新とベストプラクティス
- SwiftUI と AppKit/UIKit の相互運用 — 高品質な App スクリーンショットとプレビュー動画を作るための技術的基盤
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